2011年05月11日

夫婦岩景趣

芭蕉さんです
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うたがふな潮の花も浦の春

元禄二年(1689)
四十六歳の作

二見が浦の夫婦岩にあたり
花のように舞い散る波も
浦の春を寿いでいるよ

うたがふ、潮、浦と
ウのリズムも響きよく

出典は『いつを昔』其角編
 ・
 ・
 ・
んでもって、この春の特ダネ?!?
大潮の干潮の夫婦岩前です

[提供:K部のHさん 謝謝♪]
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だいぶんと引いとります

こちら4月の大潮です

で、で、で、夫婦岩の奥の方!!!

ほぉらっっっ
見えますかぁ

sinseki2.jpg

まぎれもなく 興玉神石っ

夫婦岩の沖合い約700mの
海中に沈んでいる
あの、興玉神石ですっ

古来、夫婦岩を鳥居代わりに
興玉神石を遥拝していたんだそうで

猿田彦大神縁りの霊石だそう
posted by 浜参宮観察隊 at 20:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 二見の話題> 気になる石碑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月14日

鴨長明の御塩殿

sio1.jpg

御塩殿の前に
句碑があるの
ご存じですか

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二見潟神さびたてる御塩殿
幾千代みちぬ松かげにして

鎌倉時代の歌人・鴨長明の
詠んだもの

『方丈記』の作者です

御塩殿を訪れた鴨長明が
その神々しい佇まいに
うたれ悠久の時の流れを
あらわしたもの

sio11.jpg

倭姫命が神饌にと定め
変わることなく続く
塩づくりです


posted by 浜参宮観察隊 at 22:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 二見の話題> 気になる石碑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月02日

気になる石碑 その2

さて、この夏はじまった
シリーズ石碑、です
mitusekihi1.jpg
神風(かむかぜ)の 伊勢の浜荻(はまをぎ) 折り伏せて
旅寝やすらむ 荒き浜辺に

万葉集 第四巻五〇〇

神風は神の威力によって起こる風
「神風の」は「伊勢」にかかる枕詞

神風が吹く伊勢の浜辺で
浜に生える荻を折り敷いて
旅寝をしているのでしょうね
荒涼とした浜辺で

基檀越の妻
夫が伊勢の国に
出掛けた時に詠みました

浜荻は、片葉の葦

ちなみに[原文]
神風之 伊勢乃濱荻 折伏 客宿也将為 荒濱邊尓

mitusekihi2.jpg

この力強く情緒ある筆跡は
9月1日、白寿を迎えた!
三津の玉船安蔵さんです♪

hamaogi2.jpg
ほら、向かって左に
なびいてますよね、ほぼ

神風の吹き下ろす
麓の三津の葦っぱらです

ちなみに・・・

あたら夜を伊勢の浜荻折り敷きて
妹恋ひ知らに見つる月かな
  千載集・羇旅・基俊

幾夜かは月をあはれとながめ来て
浪に折り敷く伊勢の浜荻
  新古今集・羇旅・越前

風寒み伊勢の浜荻分けゆかば
衣かりがね浪に鳴くなり
新古今集・羇旅・匡房
 
など、数多く「伊勢の浜荻」は
詠まれています
posted by 浜参宮観察隊 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 気になる石碑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月19日

夏の一コマ@旅館街

万葉の昔から
二見浦はあまたの文人墨客を
魅了してきました 西行に芭蕉、鴨長明。。。

新しいシリーズ!で
石碑を紹介していきますっ


まずは冬嶺星の一句←二見人

宿日傘 借里てみやげの もの買いに
ekisekihi1.jpg

これはJR二見浦駅の
鳥居近くにある石碑です

二見の宿に泊まったお方が
日傘を借りてお土産探し

そんな夏のワンシーンです

higasa.jpg




posted by 浜参宮観察隊 at 18:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 気になる石碑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする