2008年01月17日

二見・西地区の箕獅子/その2

さてさて
先日の箕獅子が
あまりにかわいらしかったので
続報!です

先日… ⇒ http://hamasanguu.seesaa.net/article/78701058.html
(この記事の直下ですわ)


去年の箕獅子
(これは箱から出したばかりの
 一年前の箕獅子 橙が傷んで目が黒いでしょ)

箕獅子は花房志摩守ゆかりの獅子
「花房」にちなんで藤蔓を使ってます
お口のふちが藤蔓です

鼻はひょうたん、それに梅花を挿し
目は橙
耳と舌は杓子

ガバーっ
藤蔓と竹でできた箕を二つ合わせて
「二見」を表しています

何か描かれてる?
胴体の裾には二見のシンボルが描かれています
ちょっと見にくいですが

夫婦岩!
これです!
(ん こんなところに夫婦岩シリーズ、か?)
夫婦岩
(ちなみに西コミセンにて展示中)

このオレンジが大事!
そして制作工程約2時間の
この橙の目
オレンジがはいると
俄然箕獅子が生き生きとするのです

囃子詞です
箕獅子には10種の舞があります
その囃子詞ときたら
なんともいろっぽい?
初穂の舞 見直しの舞 遺徳感謝の舞 などなど
NHKに出場するとき
「言うてはダメ」 と念押しされたそうな


獅子とお面
箕獅子舞には
舞手 口取 塩振り 扇手 扇馬 太鼓 銭箱の
役がついています

扇手のつけた童面

お供え物
お供えはスルメに昆布、
銀杏、みかんなどなど
海の幸 山の幸が盛り盛りです

志摩守の供養碑

志摩守の供養碑です

がおーーっ

大きな幅広い口を開け閉めするのは
相当 腕に力のある人でないと
つとまりません

ふさふさ〜
たてがみはふさふさの弊

かっ、かわいいっ〜
かわいすぎる…

たいしょうじゅうはちねん?…?
この供え棚
格式高そう、なのですが
大正十八年って 存在しましたっけ
posted by 浜参宮観察隊 at 23:22| Comment(4) | TrackBack(1) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月15日

二見・西地区の箕獅子

1月13日 本日は西の初会です

15歳になった子たちの
大人の仲間入りの儀式なのです

西コミュニティーセンターに
集合して準備はじまり

今日の目玉は
なんといっても
箕獅子お披露目!です

箕獅子お披露目

ときは徳川三代将軍家光のころ
もともと神領だった二見を北畠氏
つづいて鳥羽藩九鬼氏が押領しました

年貢に苦しむ二見を救ってくれたのが
当時の山田奉行花房志摩守(はなふさ しまのかみ)

寛永10年(1633)
鳥羽藩主が国替えになったのを機に
志摩守の尽力で神領復帰がかなったのです

寛永18年(1641)
江戸に帰った志摩守病死の報を聞き
供養碑を建てました
この碑の前で舞ったのが
手づくりの箕獅子です


準備はここからはじまります

まず橙から

西でとれた橙
箕獅子の目になるのです

橙を手でもんでもんで
やわらかくします

もみもみ…

この作業 1〜2時間

そして橙手術のはじまりです

手術開始!

へたを切り取り
小さな穴から中身を刳り貫きます

全部取り出し
ここから慎重に慎重に
半分に折りこみます

慎重に…

ひびが入ると一からやりなおし
責任重大です

今日は2個とも成功
黒い目玉をくっつけて

目玉をくっつけて

箕獅子にセット!

セット完了!


鼻はひょうたん
その上に梅の三つ又の枝
これも西でとってきました
口を開けた獅子の舌は
杓子です
箕を二つ合わせて頭の輪郭に

農民の手作りとはいえ
身近なものを工夫して使い
とっても愛くるしい
考案者に拍手っ


こちらはお外で注連縄部隊

注連縄部隊
(・◇・)ゞ

ベテランおじいちゃんが
よりより、です

わらをよりより

大きな御頭の口を上下に開けて舞う獅子のそばに
扇ぎ手がいたようです
その子がかぶったのが
この童面

年季ものの童面

年季ものです


箕獅子の準備が整い
みなでお参りに

みなでおまいり

まずは地元の松陰神社へ

松陰神社へ

そして花房志摩守の供養碑前に
ここでは御頭の中にはいって

供養碑前で

区長さんのアタマにガブリ

ガブリ

舞手は先舞、後舞の2人
西区の青年団「西隆会」の
メンバーがつとめてました

箕獅子くんです

西コミュニティーセンターに戻って
あとは夕方の初会を待ちます

夕方を待ちます

箕獅子舞は
平成13年をさいごに
今はお休み中

ぜひぜひ復活してほしいですね


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箕獅子は、上記のように
場所柄、北畠氏や九鬼氏鳥羽藩に略取され続けた
二見郷の神領復帰悲願の恩人、山田奉行所の
花房志摩守を偲んで始められました

手元にある二見町史によると…

箕獅子はその頭を「花房」にちなんで藤蔓を使って作る。まず、藤蔓と竹で箕(み)を二合作り、(二つの箕で)「二見」を意味する。

(箕はこんなものです⇒箕の画像検索結果

これに赤布をかぶせて頭の輪郭ができるが、鼻にひょうたん、これに梅花を挿し、目は橙、耳と舌は杓子をつけ、たてがみに、幣(しで)とじゃのひげをつけて出来上がる。
posted by 浜参宮観察隊 at 18:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月09日

1月6日:松下の山の神

こちら松下社

こちら松下社

松下社の入り口には
山の神さまを祀っています
材木業の多い地区ならではです

昔から山の仕事に従事する人が
たくさんいたんですね

お昼に近くなった頃
数人集まってせっせ
かまど?の準備

準備です

以前は1月7日に行っていた
山の神の神事
日にちこそ変われど
今も正月の最後の日曜に
やっているのです

朝8時半に集合し
みなさんで山へ

このお供えの棚を
作ってたそうで

お供えの棚

これはうつぎの木

33本を縄でしばり
4本の木で支えにします

なますも男の人の手料理!

んでもって かまど班
ぐつぐつお米を焚いとります

かまどです

担当はつばきの葉を
口にくわえて
こげないように
ぐつぐつぐつ

ぐつぐつ…

うまく炊けました

なますと一緒に
88ある皿に
盛り付けます

88ある皿に盛り付け

そして
紋付袴に着替えて

着替えて…

神事のはじまりー

驚いたことに
お供えの前にある
鉛筆のようにとがった
うつぎで皿を順番に
割っていきます

割るんですかッ!

無事に?7つ全部
割れた今年の山の神
終了です

終了……?

なんでだろ…

割っちゃった…

とにかく
これが毎年
繰り返されているのですね

毎年繰り返されているのです
posted by 浜参宮観察隊 at 12:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月07日

1月6日:三津の氏神さま・稲生神社の新年祭

本日6日は
三津の氏神さま
稲生神社の新年祭です

祈年祭!

祈年祭です!


稲生神社は明治42年
姫宮稲荷神社に合祀され
二見神社となりましたが
昭和23年分離
東山稲荷境内に祀られました
赤い鳥居の階段を登ると
稲荷社があります

稲荷社もあります

稲生神社には
宇賀之御魂大神
大山祗大神
応神天皇の三神が
祀られています

どんと火!

どんと火には薪にまじって
みなが持ってきた去年の注連縄も…

ご近所からよっこらせ

祭典が終わっても
ご近所からお詣りに

「三津地下」のテントのまわりで
みなさん憩っております

甘酒、お神酒にみかん、おつまみ
もう一度ここでお正月って
感じですね
posted by 浜参宮観察隊 at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月03日

二見町内初詣…

五十鈴川沿いの二見姫宮神社

二見姫宮神社!

真っ赤な幟が4本

幟が4本!

溝口、西、荘、山田原の
氏神さんです

ここは京都伏見稲荷社の御分神
元文年間に姫宮稲荷社として創祀

伊勢市内の稲荷講が
いくつか寒中見舞いに
訪れてるようです

寒中見舞い!

絵馬は
新春干支バージョンに…

新春干支バージョン!

狐のお稲荷型

お稲荷型!

御饌の形は
なんと宝珠、
です

宝珠、です!


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続いて今一色の氏神さま
高城神社です

高城神社!

国旗掲揚に立派な門松

立派な門松!

差し出された湯のみに
お神酒をたっぷり
ごちそうになり
(さすが漁師町?)

いただきました!

直会もいただいて
よき初詣りな
一日でした

あっ今日は書き初めの日 だ


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●二見姫宮神社の場所は、ここ
●んで、高城神社は、ここ

(mapfan へリンクしてます)
posted by 浜参宮観察隊 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月01日

二見興玉神社・大祓式

注)
昨年2007年,これが最後の記事でした
管理人のミスで上げるのが遅くなりましたです
一部時間的にタイムアウツっ!な所があるけど
行く年を懐かしみつつ(?)お読みいただき
一部タイムアウツなところは
今年2008年の大晦日用として心に留め置きくだされば,幸いです
(えっ?
観察隊Y@管理人


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2007年の締めくくりは

締めくくりは…

大祓式です
大祓式

神職さんと氏子さん
拝殿に集合

祝詞の後 なにやら
白い紙吹雪?!

紙吹雪!

この一年のお祓いです

お祓いじゃ

大晦日の今日
なんだか町はせわしなく
正月準備と観光客であちこちにぎやか

そうそうお正月は
みなさま
日の出にご注意ください…

ご注意!

大祓式
大祓(おおはらえ)は、6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われる除災行事である。犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事で、6月の大祓を夏越の祓(なごしのはらえ)、12月の大祓を年越の祓(としこしのはらえ)という。6月の大祓は夏越神事、六月祓とも呼んでいる。なお、「夏越」は「名越」とも標記する。


posted by 浜参宮観察隊 at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月31日

12月31日:年末恒例・松下社の榊巻き

●松下社の榊巻き@去年の様子↓
http://hamasanguu.seesaa.net/article/30583757.html


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大晦日 風は強いけど
気持ちよい青空の晴れ
トコトコ松下社へ

トコトコと…

道ばたで世間話のお二人ですが
縄より中です
熟練の技!

熟練の技が光りますよん

これなかなか難しいんですよね

071231_sa3.jpg

↑これ藁をやわらかくする道具
年季はいってます

この縄は榊巻き神事の
榊止め用
松下社では境内14ヶ所に
祀られている榊の束に
毎年大晦日に
新しい榊を巻き付け
20年続けます

なんせ14ヶ所
少ない人数で
大変な作業です

これは社殿
一番大きく巻くところです

一番大きく

見栄えもよくせっせ せっせ

せっせ、せっせ

こっちは蘇民社

蘇民社だ!

今日は途中からお二人に…

お二人で…

大木のそびえる境内は冷えるし
なんせ14ヶ所も

でも次から次に
巻き作業をすすめ
お昼までに終わりました

昼までに終わったぜぃ

昼からは屋根の枯れ葉掃除
のようです


そうそう大晦日には
これが供えられてます

本殿と蘇民社の前に
海で採ってきた藻と砂です

本殿と蘇民社の前に藻と砂


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というわけで、平成19年、2007年もまもなく暮れていきます

本年も『浜参宮だより』お読みいただき
誠にありがとでした

また来年もよろしくですぅ〜


by 観察隊@おいおい平成になってもう20年かよっ!

posted by 浜参宮観察隊 at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月17日

桃符頒布始祭

12月16日 はれ
松下社の桃符頒布始祭です

社殿ではせっせ準備中

せっせ,せっせ

せっせ…,金鳥?…,それはサッサ!

この「御紋」立派!

りっぱ!

参列の人に聞いたら
「地下(じげ)の印やのう」
松下地区のシンボルマークなのですね

真ん中は桃符の裏にも描かれている
「セーマン」と呼ばれる清明印
そのまわりは松、ですよね、これ

境内たくさん集まってきました
10時半 祭典はじまりです

祭典の

はじまりはじまり

@10時半

昔、松下に住む蘇民将来の一家が
旅の途中のスサノオノミコトを
手厚くもてなしたところ
「家門に蘇民将来子孫と符に書き
吊り下げるよう」
と教えられ、その通りにすると
難を逃れた由来があります

今日は空気が冷たいうえに
境内は木に囲まれぶるぶる

木漏れ陽をさがしているうちに
とどこおりなく終了

終了〜

お祓いを受けた桃符
昔は桃の木を使用したので
桃符といいますが今はヒノキ

今は,ヒノキ

右太

ずっしり重い注連縄
ゆずりは、ひいらぎ、さかきと
うらじろがついてます

上の写真は右が太いタイプ

左太

↑こっちは逆 左太
松下の人はみんなこっちだそうです

祭典終わってさっそく
社務所に並んどります

並んでます

今日からお求めいただけます
蘇民将来の注連縄と桃符

本日解禁!…?

今日は日曜日もあってか
観光で訪れた人もちらほら

旅の記念にこの風習を
買ってる方もお見えでした


これこれ本日の収穫
椎の実です
境内におーきな椎の木が
そびえてます

椎の実だっ!

松の実の脂っこさを抜いた
美味しさと人から聞いて
食べたかったんですよね
posted by 浜参宮観察隊 at 15:53| Comment(1) | TrackBack(0) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月08日

雨の御塩運び出し

雨降る10月8日

町民運動会はまたもや延期、です

そして今日は5日から焼き固めた
御塩が神宮へ運ばれる日でございます

菊花の御紋付き
特別シートで雨よけです

雨よけ特別シー

喜多井さん 無事運び出し
また本日の作業に戻ります

再び・・・

窯に火をくべます

窯に火を…

しっとり雨

しっとり雨

茅葺き屋根からは
煙が出始めました
posted by 浜参宮観察隊 at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月06日

御塩殿祭そして…

御塩殿祭から一夜明けた
6日の朝

堅塩が焼き上がりました

昨日の緊張の面持ちとは違い
喜多井さん
和やかです

和やかです

美しく三角形に
できあがりました

出来ましたっ!

煙もくもく
窯のそばで
焼き上がった
塩を型から出します

一日20個を5日間!

一回に10個焼いて
それを日に2回
一日20個を5日間

それを秋と春に
一年間に200個の
堅塩を作ります

一年間に200個!
posted by 浜参宮観察隊 at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 地元の小さなお祭 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする