河邉七種神社(かわべななくさじんじゃ)の御神遷です。
夏に本殿から境内社の吉家稲荷神社へ
神様にお引越ししてもらい地元住民総出で
お白石を洗い本殿や拝殿、祭殿を磨きました。
そして11月8日に元の本殿へ神様が戻られる
御神遷が行われました。
御神遷に先立って神様と一緒に納められる
御神宝を祓い清める儀式、河原大祓が執り行われました。

場所は八王子社跡。
うどんのつたやさんの真裏にある広場で
ここにはもともと八王子社という神社があったそうですが
明治に河邉七種神社が整ったとき、合祀されたそうです。
河原大祓が終わり御神宝を持った隊列が
河邉七種神社へ移動します。

暗い河崎の町を静かに進む隊列は
非常に幻想的。
200メートルほど歩いて無事
御神宝は神社へ到着。

ほどなく神社の明かりがすべて消され
あたりは闇に包まれます。
そして境内社の吉家稲荷神社におられた神様が
絹垣に覆われて本殿へと戻ります。

低くそして静かに響き渡る「おーっ」という独特の声
警蹕(けいたく)が隊列を先導します。
警蹕は神様が移動される時の警護や守護の意味が込められています。
そして無事神様が本殿へと入られると
あたりの明かりが付き、続いて御神宝が本殿へと納められます。


およそ2時間、幽玄な雰囲気のなか
無事に御神遷の儀式は終了します。