朔日参り、今月は伊勢にあらず・・・
1日は裏木曽ツアーでした
御樋代の木、伐採地
やってきました付知です
遷宮で建てかえる社殿の御用材は御杣山から調達されます
古くは伊勢の神路山、島路山、高倉山から伐出されていましたが、
次第に適した材が欠乏し、各地に御杣山が定められ、
美濃の国、木曽・裏木曽からも供給されるようになりました
本格的に遷宮用材が伐出されたのは
宝永6年(1709)といわれています
幕藩体制の保護のもと神宮備林として、
戦前までは式年遷宮の用材だけに備える山でした
現在この山は国有林
そして伊勢のお山でも、大正時代からヒノキを植え始め
今回の遷宮では全体のおよそ24%、伊勢産が使われたそう
ちなみに1回の遷宮に必要なヒノキ材は約1万m3で
本数にして約1万3千本程度
御樋代は遷宮の御用材の中でも大切なもの
御神体を納める器のことで
材は御神木と呼ばれ、杣人など
山仕事に従事する人々からは神聖視されています
木曽谷(長野県上松)・裏木曽(岐阜県付知)の
国有林から伐り出されています
平成17年 ここ裏木曽では
6月5日に御神木の「裏木曽御用材伐採式」が行われました
三ツ尾伐り(みつおぎり)の切り株です
内宮の御樋代木 樹齢300年超の天然ヒノキ
三ツ尾伐りは木曽地方で古くから貴重な材の伐り倒しに用いられてきた伐採法
三ツ緒伐り、三弦伐り(みつるぎり)、三ツ紐伐り(みつひもきり)とも
三方向から斧を入れ、伐倒方向が正確で、
心抜けや運搬中の突き割れの心配がないんだそう
熟練の技と準備が必要ですが・・・
この山、結構な急斜面
しかも内宮・外宮の2本を必要とし
それぞれが無節の上質な材であること
清らかな流れに近い土地にあることなど
数々の条件を満たさねばならず、
しかも伐採では2本の先端を交差させて倒すため、
2本が近くでなくてはいけません。。。
(上の木は外宮さんの)
こちら、牧野さん 三ツ尾伐りに取り組み、
急斜面での式典の舞台もつくりあげた方です
伐り出された2本の御樋代木は、
造材・化粧掛けをすませ、裏木曽国有林からふもとの護山神社へ
翌日は地元での御樋代木奉曳式、そして伊勢へと旅立ちました
訪れた御神木の山は、うっすら雪化粧
*・*・*・*
この木は樹齢350年[高さ22メートル、胸高直径70センチ]
平成9年10月30日に行われた
伐採始めの「斧入式」での三ツ尾伐り
平成25年の16年も前のこと
(上松では10/28に斧入式)
ってことは、
次の遷宮のための斧入式はもう4年後?
付知川の高樽滝
めちゃんこ、水、きれい
東濃森林管理署にて
斧入式の切り株の上部です
ちなみにぃ、上松のは、2008年に・・・
http://hamasanguu.seesaa.net/article/89333913.html
2013年12月05日
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