興玉神社でお祓いを受けますると
海草の幣でお祓いをしてもらえます。
どっかに写真が…
あったあった,これですわ。

これでシャンシャンとお祓いしてもらえます。
無垢塩草(むくしおくさ)といいまする。
無垢塩草…,まぁありていに言うと
アマモという海草ですな。
鳥羽水族館のジュゴンは…
アマモが大好物ですな。
いやいや…
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無垢塩草は興玉神石という聖なる石
から採取されるものです。
興玉神石ぃ?とお思いでしょう。
実は,夫婦岩の沖合い700メートルに
興玉神石というものがあります。
石といっても周囲1キロほどあるとかで
どっちか言うと…,
岩礁ですな。
話では,猿田彦神が現れた聖なる場所…,だとか
(興玉 = 沖魂,だとか…)
夫婦岩の沖に岩礁?
そんなの知らない,見たことない
とおっしゃる方
まことにそのとおりで。
今では海中に没しています。
江戸末期までは潮が引くと
みることが出来たとか。
でもそのころ起きた地震で
完全に海中に没したとか。
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さてさて,そんな聖なる石(岩礁?)からアマモ…,
いやいや無垢塩草を採取する神事を藻刈神事と申しまして,
毎年5月21日に行われます。
ちょっとその様子を…

はいっ,夫婦岩のひだりのほーに,船が見えますね。
…えっ?よく見えない?
そうですか…
残念です…
(?)
しょうがない。
別角度でも少し
アップしてみましょうか。
これでどやっ!


この船のあたりに興玉神石があるそうで。
大潮の干潮時には
うっすらと陰が見えるとか。
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さてさて。
藻刈神事,とある資料によると…
榊・幟を立て注連縄を張り巡らせた和船で
興玉神石付近を三周,二拝二拍手一拝した後
お神酒,お供え物を海にささげます。
んで,無垢塩草を手鎌で刈り取り
桶にいれ神前に奉献した後に
天日で干せば無垢塩草の出来上がりだそうで。
あっ,出来上がり!なんていうといけないですな。
取り立てのものを桶にいれ
神前に奉献の行列,です。

そんな無垢塩草でお祓いを受けます。
お木曳きに浜参宮、興玉さんネタ・・・。
話題盛りだくさんですね。
無垢塩草。
地元の「カズイキ」に言わせると、前回の遷宮の時にもよく使われたそうだ。
お木曳きの浜参宮の時には、配ってきたみたいだし。
女性が月のモノの時にお木曳きやお白石が重なると、
これを持って参加していたそうだ。
「禊」の代わりに海水をたっぷりふくんだ藻を
持つことで穢れを祓うんだとさ。
一説によると、昔は宮中にも奉献していたとか。
女官さんらも髪につけていたんだって。
月のモノとお木曳きが重なることで、遠慮気味な
女性諸君、また親族等に不幸があり忌が気になる人は無垢塩草を持って参加してはいかがでしょうか?
ふむふむ,なーーるほど。そういう「効果」もあるんですな,無垢塩草。
奥が深いや…