2006年04月02日

浜参宮ってなんじゃ?

伊勢の名所として有名な夫婦岩(正式には立石といいます)の沖およそ800メートルのところに,神様が寄り付く岩とされる興玉神石という岩があります。

夫婦岩・立石浜と二見興玉神社
夫婦岩・立石浜と二見興玉神社


その興玉神石は,安政年間(1850年代)の地震で完全に海中に没してしまいまったそうですが,この夫婦岩周辺の立石浜は,神々のいる常世の国から寄せる波が最初に届く聖なる浜と信じられてきました。


神仏に参拝する時,水を浴びて身心を清めることを禊(みそぎ)や垢離(こり)と言います。古来より立石浜は伊勢神宮の禊場(垢離場)として人々の信仰を集めてきました。


神社の入り口には,ヒシャクがあり,口をすすぐための水場が見られますが,これは本来水を浴び,心身を清める禊が簡略化されたものです。


伊勢神宮に参拝する人や伊勢神宮の神事に参加する人は,まず二見浦の夫婦岩のあるこの立石浜で禊をするのが慣わしです。


この,事前に禊のために立石浜を訪れてお祓いを受けることを「浜参宮」と言います。


本来は実際に海水に浸かって禊をするのですが,現在では二見興玉神社に参拝し,興玉神石より採取した無垢鹽草(むくしおぐさ:アマモという海草)で身を清めるお祓いを受ける浜参宮が一般的です。


無垢鹽草
無垢鹽草,です

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というわけで…

浜参宮のお膝元,伊勢市二見町より地域の話題を 勝手 にお送りするブログ…

『浜参宮だより』です
この記事へのコメント
みさせてもらいました。
Posted by おにし at 2006年04月03日 12:54
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