2009年12月05日

二見の名物岩/割石

二見町溝口の神宮御園を右手に見ながら
さらに奥へと進んでいくと
JRを潜って五十鈴川に出ます

(JRを潜る高架、めっちゃ狭いです)
(軽自動車で車幅いっぱいいっぱいです)

大昔から変わらないであろう風情ある風景を見ながら
五十鈴川沿いに進んでいくと…
目の前に大きな岩が現れます
PB272737.jpg

これが本日の主人公、割石(われいし)です
(破石、とも書きます)

高さ5.03m、周囲19.5mの大きさで
中央が真縦にわれているのでこの名があります
PB272739.jpg


学術上は角閃岩(かくせんがん)という種類の岩石です

縄文時代前期の約6,000年前ごろは海面が
今より3〜5メートル高かったと言われいます
(貝塚が内陸部でも発見されてるので…)

そのころ波の作用で削られた離れ岩の割れ目に樹木が生え
根の成長とともに割れ目を拡大させ、その後樹木は枯滅したため
このような「割れ石」になったといわれています



鎌倉時代後期に女西行と呼ばれた後深草院二条は
1290年ごろ二見浦を訪れ、
いかづちのけさき給えるいしなど見るより
と書き残しています

この「雷の蹴裂き給いける石」が割石のことと推定されています

またこの辺りは昔、内宮長官の禊場があったので
長官浜ともいわれていたそうです
PB272749.jpg


ちなみに外宮の長官浜は、今一色にある高城浜です
二見十景シリーズ・五「高城浜」
http://hamasanguu.seesaa.net/article/30578557.html


割石では第二次世界大戦後に廃れるまで
毎年11月頃ボラの漁が行なわれ「割石の鰡漁」と呼ばれていました

多数の漁舟が号砲を合図に我先に飛び出す様は本当に壮観で
これを見ようと沢山の観衆が両岸に集まったらしいです



観察隊Yがチビの頃はよくここへ来て
割石に登って遊んでいました

今では訪れる人もほとんどなく
静かなこの辺りは、カモの楽園でした
PB272750.jpg


割石はここ!
posted by 浜参宮観察隊 at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 巨石シリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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