2014年01月20日

箕獅子@西の初会 其の1

雪の舞う日に、西のコミセンへ
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しゃもじの耳がウサギみたい

箱から出てきた箕獅子です

西区初会の日、午前中、
箕獅子を飾ってお参りしますが、まずはみんなで
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橙の作業
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潰さないよう、やわらかーく
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橙をひたすら揉んでます
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電話をしてても左手は動いてます

揉むこと1時間弱?ようやく中身を刳りぬいて、
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セッティング準備完了

歯医者さん(口の中掃除機中)
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目医者さん(両目を新しい橙に)
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箕獅子、完成!
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江戸時代に、神領復帰に尽力してくれた
山田奉行・花房志摩守への感謝を込めた
農民の手づくりお獅子さん

この箕獅子・・・
頭は、花房にちなんで“藤蔓"と竹で作った箕
目は、橙をお椀状にし、黒い目玉を填め込んで
鼻は、ヒョウタンに蕾を付けた梅の小枝
耳と舌は、しゃもじ
胴体は蚊帳を使い、裾には夫婦岩が描かれています
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さっぶーい、雪がチラチラ

松陰神社(西の氏神・今は二見神社に合祀)に参拝し、
花房志摩守の供養塔では
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獅子頭を付けてお参り

箕といえども、結構重いんですよ
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そんなことより、御神酒に忙しい人たち

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昔は二見十郷出てたらしいですが
今は西の人々で続けてくれてます

神領復帰がなかったら、お白石もなかったかも?!

3番目の立ち寄りは志茂田神社
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今年から加わりました

ここの井戸水、かなりいいらしいです
できもんが治る、と西のじいちゃん、ゆうてます
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がおー、キュート

*・*・*・*

鳥羽領主、九鬼嘉隆の二見押領により、
内宮外宮への御塩供進の儀が中絶、
二見郷民は高い年貢に苦しめられます

元和8年(1622)4月、二見郷神役人120人が連署し、
神領復帰を求め幕府に哀訴

同時に九鬼家からの追求を逃れるために、二見から集団脱走し、
以来12年間、江戸、京都にあって哀訴を続け、
厳しい辛酸をなめることに

寛永10年(1633)6月13日、九鬼家継嗣問題による国替えを機に、
山田奉行・花房志摩守(1581ー1641)の尽力により、
神領復帰を達成することができましたとさ ばんざーい!

供養碑は寛永18年4月、花房奉行死去の報を受け、
報恩謝徳のために設立
毎年正月17日の夜には、この前に集まり、
彼にゆかりの箕獅子の舞いをすることからはじまったとのこと

そして、続く・・・・・・・・・・
posted by 浜参宮観察隊 at 04:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 二見の話題> 素描/冬・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする