神宮に熨斗鰒をおさめる
鳥羽国崎
7月1日は御潜(みかずき)神事です
およそ二千年前、倭姫命が
神にお供えする御贄所を探して
ここ鎧崎にやってきました
そのとき海女「おべん」が差し出したアワビが
たいそう美味であったので
アワビが神饌のひとつに
定められたのです
太鼓の合図で鎧崎の海に
白磯着の海女が漁に出ます
伊勢の神前 国崎の鎧 波切大王なけりゃよい、
と船乗りたちに恐れられた荒々しい磯
そんなところでたくましく育つアワビだからこそ
バツグンの旨さ、なんでしょね
熨斗鰒調進所では土地の古老が
獲れたアワビをかつらむき
熟練の技です
切れることなく見事に一本
4、5日干せば、これが
約4メートルまで伸びます
身の分厚いアワビでないと
熨斗鰒に適さないそう
おっきいでしょ
7〜8年モノ、だそうです
そして「おべん」を祀る
海士潜女(あまかずきめ)神社にて
例祭が行われます、が・・・
ここ国崎に神宮の神職さんが出張!して
神事が執り行われるのです
スゴイ・・・
ナマのアワビを神前へ
このアワビを差し出す麗しき乙女は
なんと、なんと、おべんの血を引く
家系のお方!
国崎に息づく神話は
ノンフィクション♪
こんな近くで舞楽が見られるのも
国崎の特権、かも