2010年07月02日

国崎の御潜神事

神宮に熨斗鰒をおさめる
鳥羽国崎
kazu1.jpg
7月1日は御潜(みかずき)神事です

およそ二千年前、倭姫命が
神にお供えする御贄所を探して
ここ鎧崎にやってきました

そのとき海女「おべん」が差し出したアワビが
たいそう美味であったので
アワビが神饌のひとつに
定められたのです
kazu2.jpg

太鼓の合図で鎧崎の海に
白磯着の海女が漁に出ます
kazu3.jpg
伊勢の神前 国崎の鎧 波切大王なけりゃよい、
と船乗りたちに恐れられた荒々しい磯
そんなところでたくましく育つアワビだからこそ
バツグンの旨さ、なんでしょね
kazu4.jpg


熨斗鰒調進所では土地の古老が
獲れたアワビをかつらむき
kazu5.jpg
熟練の技です
切れることなく見事に一本
kazu6.jpg
4、5日干せば、これが
約4メートルまで伸びます

身の分厚いアワビでないと
熨斗鰒に適さないそう

おっきいでしょ
kazu7.jpg
7〜8年モノ、だそうです

そして「おべん」を祀る
海士潜女(あまかずきめ)神社にて
例祭が行われます、が・・・
kazu.jpg
ここ国崎に神宮の神職さんが出張!して
神事が執り行われるのです

スゴイ・・・
kazu9.jpg
ナマのアワビを神前へ

このアワビを差し出す麗しき乙女は
なんと、なんと、おべんの血を引く
家系のお方!

国崎に息づく神話は
ノンフィクション♪


こんな近くで舞楽が見られるのも
国崎の特権、かも
kazu10.jpg
posted by 浜参宮観察隊 at 12:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 伊勢の話題> 伊勢歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする