二見町溝口の神宮御園を右手に見ながら
さらに奥へと進んでいくと
JRを潜って五十鈴川に出ます
(JRを潜る高架、めっちゃ狭いです)
(軽自動車で車幅いっぱいいっぱいです)
大昔から変わらないであろう風情ある風景を見ながら
五十鈴川沿いに進んでいくと…
目の前に大きな岩が現れます

これが本日の主人公、割石(われいし)です
(破石、とも書きます)
高さ5.03m、周囲19.5mの大きさで
中央が真縦にわれているのでこの名があります

学術上は角閃岩(かくせんがん)という種類の岩石です
縄文時代前期の約6,000年前ごろは海面が
今より3〜5メートル高かったと言われいます
(貝塚が内陸部でも発見されてるので…)
そのころ波の作用で削られた離れ岩の割れ目に樹木が生え
根の成長とともに割れ目を拡大させ、その後樹木は枯滅したため
このような「割れ石」になったといわれています
鎌倉時代後期に女西行と呼ばれた後深草院二条は
1290年ごろ二見浦を訪れ、
いかづちのけさき給えるいしなど見るより
と書き残しています
この「雷の蹴裂き給いける石」が割石のことと推定されています
またこの辺りは昔、内宮長官の禊場があったので
長官浜ともいわれていたそうです

ちなみに外宮の長官浜は、今一色にある高城浜です
二見十景シリーズ・五「高城浜」
http://hamasanguu.seesaa.net/article/30578557.html割石では第二次世界大戦後に廃れるまで
毎年11月頃ボラの漁が行なわれ「割石の鰡漁」と呼ばれていました
多数の漁舟が号砲を合図に我先に飛び出す様は本当に壮観で
これを見ようと沢山の観衆が両岸に集まったらしいです
観察隊Yがチビの頃はよくここへ来て
割石に登って遊んでいました
今では訪れる人もほとんどなく
静かなこの辺りは、カモの楽園でした

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割石はここ!
posted by 浜参宮観察隊 at 22:57|
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