2008年05月25日

藻刈神事

5月21日…
青空のもと、藻刈神事が催行されました

藻刈神事とは?
二見興玉神社さん提供の資料によりますと…
藻刈(もかり)神事について
毎年五月二十一日に行われる『藻刈神事』は当社で祓具(はらいのぐ)として用いる無垢塩草(むくしおくさ)を採取する神事で、夫婦岩の沖合七〇〇m先に鎮まり坐す猿田彦大神縁りの興玉神石(おきたましんせき)より採取します。
本殿での祭典の後、神職・巫女が榊・幟を立て注連縄を張り巡らした和船に乗り、興玉神石の付近を三周し、二拝二拍手一拝の後、御酒御饌を海中に捧げ、無垢塩草を手鎌で刈り取り、桶に受け神前に奉献した後、天日に干して、祓具・不浄祓守となります。


ついでに…

興玉神石は猿田彦神の依代とされる岩 (岩礁) で
三本の柱状の岩が立ち
その大きさは東西二町、南北一町、周囲八町
と言われています

一町が約109mですので…

周囲900メートル近く!
ちょっとしたグランド並みです

そんな岩、夫婦岩の沖にあったっけ?
と言われますが、江戸幕末の安政元年(1854年)に起こった地震で
完全に海中に没したといわれます

寛政九年 (1797年) 発行の旅行ガイド、参宮名所図会によりますと
立石 (注:夫婦岩) より八町ばかり沖にあり。しほひには見え、汐満ちぬれば見えず
とあります

干潮時には見えていたようですね

現在でも干潮時には夫婦岩の沖合いに
黒い影が見えます

ちなみに、夫婦岩はこの興玉神石を拝む
遥拝所の鳥居だとされています



----------------------------------------------------------------



さてさて前置きが勝手に長くなりましたが…
というわけで、藻刈神事へ出発です

出発です


ちょうどシーパラダイス沖合い
興玉神石を三周します

三周します


まわってます〜

ぐるぐる



…すみません <(_ _)>

今回、諸般の事情により
『二拝二拍手一拝の後、御酒御饌を海中に捧げ』の画
撮れませんでした

う〜ん、諸般の事情って… (汗


気を取り直して取材続行ですw

手鎌で刈り取り

刈り取り刈り取り

桶に受けます

桶に受け取り


無事に刈り取り終了!さて帰りますか

帰ります!


これが 鳥羽水族館のジュゴンも大好物「アマモ」 無垢塩草です

あまも…、いやいや無垢塩草です

このアマモ(甘藻…、根元をかじると甘いそうです)
細い細いテープ状なので、その昔これに海水をかけ天日干し
塩を取っていたといいます

なので 『塩草』 なのでしょうね



いやはやこの日は晴天に恵まれましたが
少し波があり、写真を撮るのにチと苦労しました

…あ
諸般の事情とは、決して船酔いではありませんよ!
(まだ引っ張るか?)