図書館へ向かう八日市場あたり
目に飛び込んできたのは
この看板っ
大神宮前?
駅の看板みたい…
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時の元号が大正から昭和に変わった頃のお話…
明治末期に開通した国鉄参宮線しかなかった伊勢神宮への鉄道は
参拝客の鉄道需要増加見込みに対して
新たに名古屋からと大阪からの私鉄鉄道敷設が計画されました
大阪からの私鉄が 『参宮急行電鉄(参急)』、
名古屋方面からの私鉄が 『伊勢電気鉄道(伊勢電)』 です
大阪から来る参急は
上本町から桜井を経て伊賀盆地を抜け
青山峠にトンネル(旧青山トンネル)を掘り
終点の宇治山田駅まで大阪から最速2時間で着く
という当時としては驚異的なスピードの列車を走らせます
この参急が後の近鉄大阪線・山田線になります
ちなみに上本町-宇治山田間を2時間というのは
現在の近鉄・快速急行とほぼ一緒です
70年前に現在の快速急行並みの列車を走らせていた
というのはすごいです
さて、飛ぶ鳥を落とす勢いの参宮急行鉄道に対し
桑名発祥の伊勢電気鉄道は昭和5年に伊勢まで路線を延ばし
次に名古屋へと伸ばす計画をしていました…
が、
世界恐慌のあおりや木曽三川橋梁に絡む汚職事件をおこし
経営に行き詰まり、結局参宮急行鉄道に吸収され
現在の近鉄名古屋線の元になっています
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さてさて、今の宇治山田駅が
当時の参急の終点ですが
では伊勢電の終点はどこだったかというと
それが 『大神宮前駅』 だったというわけです
伊勢電の伊勢-松阪間(大神宮前-新松阪間)は
昭和17年に廃止され、現在のNTTは大神宮前駅跡地になります
そして、図書館、宇治山田高校前を行く道は
伊勢電気鉄道の線路跡です
山高の下をくぐる天神丘トンネルも
元は電車用のトンネルです
この天神丘トンネルを出た、旧ぎゅーとら二俣店跡近くに
『やまだにしぐち』 の駅表示発見!
表示板によると
大神宮前と山田西口の間に 『常磐町』 駅が
あることになりますが…
どこだか分かりませんでした、はい
武道館前あたり、宇治山田高校前バス停付近の道幅が
そのあたりだけ若干広くなっているので
たぶん、そこ辺りが 『常磐町』 駅跡でしょうか?
さて、 『山田西口』 駅を出ると
もう一つ秋葉山トンネルをくぐります
今は車が走るこのトンネルも昔は電車が走っていたトンネルです
(ちなみに、トンネル2つとも…)
(20年ほど前に道路用へとかなり改良され…)
(鉄道時代の面影はありません)
秋葉山トンネルを出るとすぐ宮川で
道路は南島線の 『論出T字路交差点』に出ます
伊勢電気鉄道はここから宮川を渡っていました
南島線の脇道を行くと論出交差点下に
宮川に橋梁をかけていた基礎部分が残っています
宮川を渡り終えた伊勢電気鉄道の線路跡は
今の県道37号鳥羽松阪線(旧23号線)になります
ちなみに、今の県道37号鳥羽松阪線はその昔
参宮道路といって、日本初の有料道路でした
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いきなりですが、パチンコ・カクテルや
ケンタッキーがあるあたりを松阪方面から
松阪から来るとこのあたりで
道路は若干左カーブを切って
度会橋へと伸びていきますよね
しかし松阪方面からきた電車は
まっすぐ宮川鉄橋へと線路を延ばしていました
実際、まっすぐ進んでいたあたり…
ちょうど古川書店度会橋店の真裏の田んぼには
コンクリートのカタマリがあります
これ、伊勢電の橋脚跡です
そしてガストの横に流れる小川…
県道から南へ小川を200メートルほど遡ると
そこにも…
小川を渡る橋梁の基礎跡です
ちょっと地図をリンクさせときます
スタートはNTT、元大神宮前駅です
この地図、左方向へスクロールしてってくださいな
■地図です
地図をずんずん進めると
図書館、武道館前から山高の下を天神丘トンネルでくぐり
もひとつ秋葉山トンネルをくぐり
論出の交差点から先(もちろん道はないですが)
そのまままっすぐにスクロールして行ってみてください
洋服の青山、古川書店の裏道へ出て
ケンタッキー裏を通り日野自動車前で県道37号に吸収されていきます
これらすべてが伊勢電の線路跡になります
(日野自動車の前の道がちょこっとだけ出っぱってる)
(ここが合流点です)
この先、伊勢電は
櫛田川からまっすぐ松阪市内へ
今の通称 『近鉄道路』 を通って
三雲から津への迂回路…
23号線の一本西側、田んぼの中の道を通り
サンバレーの裏を通り、藤方の交差点で23号線を渡り
結城神社の前の道を通り、岩田川を渡り
(ここの橋が鉄道の橋そのままにアスファルトをひいてます)
江戸橋まで今の近鉄に併走するように走っていました
そんな、かつての電車跡…、のお話でした
2008年03月31日
2008年03月29日
春・桜・音無山
音無山って、意外に桜が多いんです
国道42号線を鳥羽へ向かうトンネルの手前
北斜面全面はほとんど桜なんです
サークルK前の音無山駐車場から
とことこお散歩感覚で登れます
3月29日現在、大体三分咲くらいです
音無山のいいところは
海と桜を同時に堪能できるところです
桜の向こうに春の海…
いい感じです
さらに、頂上展望台まで遊歩道は
夜間ライトアップ!
さらにさらに…
JR二見浦駅すぐ
安土桃山文化村へ抜けるトンネルの手前
通称音無山南斜面
ここも隠れた桜の名所です
北斜面もいいけれど
陽光まばゆい南斜面の桜もご堪能を!
急ですが…
明日音無山公園第一回さくらまつりというのが行われます
満開の桜の下…、にはちょっと早いけど
ぜひお越しくださ〜い
※音無山の桜、このまま順調に行くと
来週末、四月第一週には満開を迎えそうです
国道42号線を鳥羽へ向かうトンネルの手前
北斜面全面はほとんど桜なんです
サークルK前の音無山駐車場から
とことこお散歩感覚で登れます
3月29日現在、大体三分咲くらいです
音無山のいいところは
海と桜を同時に堪能できるところです
桜の向こうに春の海…
いい感じです
さらに、頂上展望台まで遊歩道は
夜間ライトアップ!
さらにさらに…
JR二見浦駅すぐ
安土桃山文化村へ抜けるトンネルの手前
通称音無山南斜面
ここも隠れた桜の名所です
北斜面もいいけれど
陽光まばゆい南斜面の桜もご堪能を!
急ですが…
明日音無山公園第一回さくらまつりというのが行われます
さくらまつり3月30日(AM10:00〜PM3:00 )
音無山駐車場一帯で植樹式や二見太鼓の演奏、各種販売コーナーなど盛りだくさんです
満開の桜の下…、にはちょっと早いけど
ぜひお越しくださ〜い
※音無山の桜、このまま順調に行くと
来週末、四月第一週には満開を迎えそうです
2008年03月25日
春の海辺
2008年03月19日
一色能
2008年03月18日
二見の名物岩/硯岩
硯岩
高さ5mもある巨岩で上部に凹んだ水たまりがあって年中干上がった事がない。雨乞いの時はこの水を汲み取ると雨が降ると伝えられ、伊勢の三郎が手習いをした所として、わらじの跡も残っている。伊賀の松尾芭蕉が 「硯かとひろうやくぼき石の露」 と詠み有名になった昭和63年発行二見町史より
三津地区の南端…
ちょうどJR二見浦駅の裏辺りから見た
音無山の端っこです
田んぼのあぜ道を進んでみましょう
田んぼの端、山裾には溝が流れてますが…
親切な丸太橋をえいやッ!と飛び越え
そのまま山へと入っていきます
ちょっと斜面でおっととと言いつつ
すこし雑木と戯れつつ…
ひたすら突き進みます
登ることわずか数十メートル…
突然眼前に大きな岩が現れます
おおっ!と思わず口走る大きさです
この岩が通称 『硯岩』 という
二見の名物岩のひとつです
岩を回り込むように山を登ると
上にでられます
ちょうど斜面から突き出ているかのこの硯岩
岩の上はちょっとした舞台のようです
前の木がなければ海がきれいに見えます
実際、古い絵葉書を見ると
この硯岩の上で景色を眺めている人の写真があります
しかも下駄履きで!
(その絵葉書、手元にはないです)
(すいません)
さてさて、この岩、何ゆえ硯岩?…
引用の町史にもあるように
岩の真ん中あたりに窪みがあり
そこに水がたまっているんです
不思議なことにこの水は
枯れることがないんですと…
窪みの形がちょうど硯を連想させます
源義経の家来に伊勢三郎義盛という武将がいました
伊勢 義盛(いせ よしもり、生年不詳 - 文治2年7月25日(1186年8月11日))は、平安時代末期の武士で源義経の郎党。諱は能盛とも。通称は三郎、江三郎。(wikipedia より引用)
伊勢三郎義盛の通称名に『江三郎』とありますが
この『江』というのが二見の江地区のことをいう、との説があります
実際音無山には伊勢三郎にまつわる旧跡が何箇所かあり
地元では今でも音無山のことを『三郎山』とも呼びます
この硯岩もそんな伊勢三郎にまつわるもので
町史にもあるように
三郎が実際硯代わりに使っていた…
というお話が伝わっています
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●硯岩は ここ! (マップファンへのリンク)
硯岩への上り口からみた三津地区です
田んぼに伸びるあぜ道が
このページ最初の写真のあぜ道、
地図の中のあぜ道になります
網が張ってあるグラウンドは
三津地区ゲートボール場
これが目印!
…ちなみに硯岩をもう少し登ると
ちょっとした尾根で
それを越えると伊勢・安土桃山文化村に入っちゃいます…
2008年03月12日
長野上松・御樋代木伐採地
御遷宮の御用材は長野県
上松にある神宮備林で
江戸時代から管理されています
その赤沢美林にやってきました
平成17年6月には
御杣始祭が行われています
今日目指したのは前回御遷宮の
御樋代木伐採地へ
伊勢ではもう春
でもここ木曽の山奥は
まだまだぜんぜん雪景色
そんなことわかっておらず
車もノーマルで向かおうとし
役場の人に止められて
スタッドレスで現地まで
案内していただきました
上松町役場の方に感謝感謝
膝を越える積雪に何度も
あきらめかけましたが
道を作りながら歩くこと
1時間弱
見えてきました!
辿り着けれて本当にヨカッタ
斧(ヨキ)で伐った証です
御神木を間近にかなり興奮
2つの株が仲良く並んでます
御神木は斧を使い
三ツ紐伐りの技法で
伐採されます
赤沢自然保養林は
樹齢300年を越える
ヒノキの天然林
日本三大美林の一つで
森林浴発祥の地
(注!)冬には出かけないで下さい
役場の方もこんな雪の中
案内したのは初めてだ、と
緑の美しい初夏から
紅葉時期がおすすめです
営業期間は4月から11月
上松にある神宮備林で
江戸時代から管理されています
その赤沢美林にやってきました
平成17年6月には
御杣始祭が行われています
今日目指したのは前回御遷宮の
御樋代木伐採地へ
伊勢ではもう春
でもここ木曽の山奥は
まだまだぜんぜん雪景色
そんなことわかっておらず
車もノーマルで向かおうとし
役場の人に止められて
スタッドレスで現地まで
案内していただきました
上松町役場の方に感謝感謝
膝を越える積雪に何度も
あきらめかけましたが
道を作りながら歩くこと
1時間弱
見えてきました!
辿り着けれて本当にヨカッタ
斧(ヨキ)で伐った証です
御神木を間近にかなり興奮
2つの株が仲良く並んでます
御神木は斧を使い
三ツ紐伐りの技法で
伐採されます
赤沢自然保養林は
樹齢300年を越える
ヒノキの天然林
日本三大美林の一つで
森林浴発祥の地
(注!)冬には出かけないで下さい
役場の方もこんな雪の中
案内したのは初めてだ、と
緑の美しい初夏から
紅葉時期がおすすめです
営業期間は4月から11月
2008年03月08日
御塩殿:春の御塩焼固
今月4日からはじまった
御塩の焼き固め
5日間にわたって
行われています
広い敷地の御塩殿神社には
椿の花ほころび春の日差し
昨日までに焼き上がった御塩を
今日は外宮まで運びます
喜多井さんの自信作?!
外宮からお迎え?到着です
60個唐櫃に丁寧に
つめこみます
運び出しも喜多井さんの作業
無事出し終えた後は
今日の焼き作業に
まずはここからっ
火を起こします
そう簡単にはつかないんですよね これ
御火鑽具と言います
シャカシャカと紐がこすれる音が響き
だんだんと焦げてる匂いがしてきました
つきました!
神聖なる火「忌火」です
かまどの炎を安定させるため
ゆっくりと木をくべます
そして三角錐の土器に
荒塩を詰める作業
土器に荒塩を木杓子で入れ
棒で固く詰め込みます
白石の上にはゴザ一枚
正座でコツコツ
しかし痛いでしょうね
大きな白石…
明日焼く分を20個
喜多井さん
御塩焼固はこれで
3回めのご奉仕
ごくろうさまでございます