堤防すぐに左へ入ると鹿海へ抜けます
(伊勢市街方面からだと,汐合橋手前堤防右ですね)
するとJRとの踏み切りがあります
地図でいえば…
↑ここですね
そこの踏み切り,ちょっと手前道路左脇に
花崗岩でできた『止まれ』の標識があります
かなり古そう…
参宮線は全国的にも早い明治44年代に開通
その頃からの標識かしら…?
近づいてみると,『止まれ』ではなく『止レ』
むむむ〜,趣がありますな
写真を撮っていると
おじいさんが話しかけてくれました
そしてこんな話を聞かせてくれました
かいつまんで書いておきますと…
昭和8年だったか(11年だとすぐこの後に分かる)
内宮参拝を終えた母娘がこの場所で列車にはねられ
五十鈴川鉄橋まで引きずられ死んだ
これはその供養碑なんだ,裏側を見てみ,と…
おじいさん,実際に当時事故を見たらしいのです
確かに気がつかなかったけど
裏面には文字が彫ってあるんですわ
少し読みにくいけど,こう彫ってありました
横濱市神奈川區松本町二番地
昭和十一年四月一日遭難 母 伊藤いち子
三女 伊藤久子
とっても悲しい話だったんです
二度とこの場所で事故が起きないようにと
供養碑を兼ねた標識がこのレトロな標識だったんです…
内宮の帰りこの道を通って…,ってことは…
母娘は二見の宿へ行く途中だったのかもしれません…
…合掌
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「こ〜いうのを写真に撮って回ってござるんかいな?
なかなかええ趣味もってござるな」
とおじいさん
いえいえ,ただ遊んでいるだけです…