頂上の展望台からさらに奥へ進むと
突然目の前にコンクリートの塊が現れます
(知らずにいるとちょっとビックリしますが)
見た感じ何かの建築物ですね
かなり古そうです
階段もついてます
階段を昇ってみると…
なんでしょう?
これ,実はロープウエイの駅跡なんです
このコンクリートの前方山の木々の間には
プラットホームらしき構造物…
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そう,二見の音無山にはその昔ロープウエイがあったんです
ほら…
こんなものも…
このロープウエイ、昭和7年(1932年)7月に開業
麓の駅から音無山駅まで250m,高低差約109m
所要時間は2分で結んでいたんだとか
なんと朝の6時から夕方18時まで 10分間隔 で運行され
元旦には日の出の30分前より臨時運転をしていたそうです
ふもとの駅(二見浦駅といってたそうですが)は
今の海洋楼という旅館がある辺りだったそうです
国道から夫婦岩へと入る坂がありますが
ほぼその真上を走っていたようですね
(写真右角の建物が海洋楼)
実際,頂上の駅から真っ直ぐ強引に下りてくると
国道の夫婦岩入り口に出ます
下から眺めても
坂のほぼ上に駅跡は位置します
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もともとこの場所には
お稲荷さんがありました
音無山にロープウエイがあり
山上は遊園地だったころ(戦前の話し)
遊園地のとある食堂のご主人が
商売繁盛にと伏見のお稲荷さんを勧請し
この場所にお祀しました
■『音成神社例祭』の巻、より
http://hamasanguu.seesaa.net/article/26093225.html
というわけで
音無山の頂上は遊園地になっていました
ロープウエイのパンフレットにも…
二十数年前、管理人がチビの頃…
この駅跡付近には
何か建造物のコンクリート基礎部分とか
芝生広場がありました
よくダンボール持っていって
滑って遊んでたんですが
それくらい広い芝生広場でしたな
最近これらを探してみましたが
音無山遊歩道として整備されたとき
明らかに道が変わり…
あの芝生広場の場所が
ちょっとわかりませんでした(涙
ちなみにロープウエイが廃止されたのは
昭和17年(1942年)、戦時下の資材供出のためです
溶かされて鉄砲の弾に変わっちゃったんですね
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この二見のロープウエイ
全国で10番目に古いみたいです
10番目といってもそのうち2つは
特別博覧会用の臨時ロープウエイなので
正式な旅客用としては8番目の古さ、ですか
〜参考〜
六甲登山ロープウエイ(3)/2. 戦前あったロープウエイ達
http://www2.osk.3web.ne.jp/~morichi/rk/Ropeway/Topics.shtml