一、夫婦岩 ・ 弐、五十鈴川 ・ 参、御塩殿 ・ 四、潜島 ・ 五、高城濱
六、濱荻 ・ 七、西行庵 ・ 八、太江寺 ・ 九、音無山 ・ 十、清渚
●『二見十景ってなんじゃ?』…はこちら↓
http://hamasanguu.seesaa.net/category/2091208-1.html
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内宮奥,高麗広の山に源流を持ち、内宮神域を抜け鹿海で二本に別れる五十鈴川
その二本に分かれた五十鈴川に囲まれる二見町
(除く松下地区…)
(松下地区が二見町になったのは,実は明治以降です)
(それまでは宇治郷松下村,だったそうですよ)
まあ地図で確認しましょかぁ
(地名のフォローも入れてあります。クリック&拡大してくだされ)
伊勢市街方面から鳥羽へと行くとき
二見に入るときにわたる汐合大橋と
シーパラダイスを越えて渡る橋…
と二回橋を渡りますよね?ね?ね?
二本に分かれた五十鈴川です
(ちなみに 『汐合』 を『しおあい』と読まずに…)
(『しわえ』 と読んだあなた…)
(二見人度数100%です!)
(うれしいでしょ?)
(えっ?まぁ……、はい……)
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シーパラダイス近くの五十鈴川は
正式には五十鈴川 『派川』 とおまけ扱いですが…
(写真はサンアリーナ近く,三津地区の引舟橋)
大昔はこっちが本来の五十鈴川…
(というか、汐合大橋側に川は流れていなかったんですわ)
(…どうでもいいけど、シーパラダイスという名前が長くめんどくさい!)
(というわけで本来の地区名、江地区とします)
その本来の五十鈴川が取り持つ
内宮と二見の深い関係
倭姫命が天照大神をお祀るする場所を求めて
伊勢の地にこられ五十鈴川を遡りました
(もちろん江地区側から)
河口付近の浜で人に案内を請うたところ
この人、口が利けなかったらしく
黙って塩を差し出すばかり
以来神宮の塩は二見で作るようになったとか
日が暮れて倭姫命ご一行は
川の中に浮かぶ島(!)で
一晩休むため船をつけました
そのためそのあたりを御津(みつ;今の三津)
と呼ぶようになったとか
そうそうだから、二見の旧神領・内宮領は
全てこの江側に流れる五十鈴川沿いの地区です。
ときに川の中に浮かぶ島ですが…
サンアリーナから二見へ入るとき渡る
引舟橋の付近におまんじゅうのような
小さな山(森?)がいくつか見えます
これすべて昔は五十鈴川の中に浮かんでいた島、だったとか
一番分かりやすいのはサンアリーナの公園にある
展望台をかねた小山ですな
これらはぜんぶ元は島だったとか
サンアリーナのやつ
今では公園の池のため
ほんま島みたいになって見える…
またこのころ五十鈴川の川幅は
数百メートルもあったそうで
(川幅300メートル近く、という話しもあり)
今の伊勢二見鳥羽ラインのあたりまで
五十鈴川の中だったみたいですね
また戦国時代村…、じゃなかった
安土桃山文化村の下あたりは葦原の入り江で
舟をつけるのに好都合な場所だったそうな
葦原は…、伊勢の濱荻として世に有名ですわ
(その六でやりまする)
三津地区は当時港があり
(津は港の意味ですねぇ)
宇治から来る道の渡し舟があったところ
引舟橋という名に少し当時の面影が…
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そんな五十鈴川が今のように二本の流れになったのは…
およそ500年前の明応7年(1498年)…
8月に発生した大地震で
単なる入り江だった今一色側に大津波が押し寄せて
一気に五十鈴川の流れを今のように変えてしまったとか
(大湊で6〜10メートルの津波だった、との資料あり)
時代は足利氏の勢力が弱体化し
群雄割拠の戦国時代へと突入するころですな
明応7年(1498年)8月25日の地震
マグニチュード8級。紀伊から房総にかけての海岸と甲斐で震動大きかったが,震害はそれほどでもない。津波が紀伊から房総の海岸を襲い、伊勢大湊で家屋流失1千戸、溺死5千、伊勢・志摩で溺死1万,静岡県志太郎で流死2万6千など。南海トラフ沿いの巨大地震とみられる。日本最大級の地震とされる。
■災害の歴史
http://web.kyoto-inet.or.jp/org/bousai_s/html/history/nenpyo1.html
より
ちなみにこの地震のため、浜名湖が海とつながったんですと…
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さてさて,そんな五十鈴川のおすすめ風景を少し…
●まずは江側の河口から
(写真1:江の河口を海に向かって…)
(写真2:上の場所で振り向くと…,江の漁港です)
●お次は今一色側の河口風景です
(写真3,4:今一色の漁港です)
(写真5:川向こうは大湊。遠くに堀坂山や飯南・飯高の山々が…)
(写真6:このあたりは川幅も広く水面も穏やか。後ろは朝熊山。管理人いちおしの風景)
●引舟橋あたりは西の空が広がります。今の季節,夕焼けがきれいです
(写真7)
(写真8)
(写真9)
※写真7,8,9は朝熊のケアハウス裏で…
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『二見十景・弐/五十鈴川』
(+をクリックしてもらうと拡大,−をクリックしてもらうと広域…)
(上下左右の矢印をクリックしてもらうと,それぞれ北南東西移動…)
(オレンジのマーカーの黒丸部分をクリックしてみてくだされ…)