2006年10月14日

二見十景…、とは?

あまり…
(いや、ぜんぜん?)
知られていませんが


二見十景なる書物があります


二見の代表的な名所旧跡を
10ヶ所選んだ、まぁいわば観光ガイド…
みたいなものですか


発行されたのは、昭和3年
著者は 『紀山居士』 こと松本正純
となっております


この松本さん
東京の人なんですが、二十歳の頃より

「晩年は伊勢に移り住み敬神にささげるのだ!」

と誓われていたそうです


そして大正7年
五十歳にしてついに東京を後にし
伊勢へ居を移します


場所は、二見町今一色
(今のどのあたりなのかが、わからない…)


松本さん、日が足らない!と思うくらい
神宮参拝する喜びをかみしめつつ
余暇として雨が降れば魚釣り
晴れれば畑を耕し…
という日々を過されてました


しかし、二見で過す日々が重なるごとに

「世の中の移り変わりの中の名所旧跡がだんだん忘れられていくのが寂しい…」

との思いで 『二見十景』 なる書物を作ることを決心したそうです


時は大正から昭和へ


昭和3年11月に行われた昭和天皇の即位の大礼に際し
「昭和天皇が即位される、そのお祝いとしてこの二見十景を捧げる…」
というようなことが序文に書かれています


さて、その10ヶ所の内容はといいますと…

一 夫婦岩
弐 五十鈴川
参 御塩殿
四 潜島
五 高城濱
六 濱荻
七 西行庵
八 太江寺
九 音無山
十 清渚

です


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むほほ〜

この十景を 取り上げちゃう ことにしました

まぁ、ぼちぼちと、ですが…

(これで10回分のネタ確保!!)

(いぇいっ)



それはさておき
この二見十景の奥付を
ちょっと覗いておきましょうか

二見十景・奥付


えっ、ピンボケ?
気にしない気にしない…


昭和三年十二月二十五日 印刷
昭和三年十二月三十日  発行

二見名所考
定価 金三十五銭

著書
三重県二見浦
松本正純

発行者
三重県度会郡二見町字今一色
松本正興

印刷者
東京都赤坂區田町三丁目十一番地
岩間幸雄

発行所
三重県度会郡二見町字今一色
萬松書院



えっ発行所、二見町字今一色、萬松書院?


二見に出版社があったのか?


(いったい これは どこだ???)

(十景よりこっちのほうが気になる…)
posted by 浜参宮観察隊 at 18:47| Comment(9) | TrackBack(0) | 二見十景> 二見十景ってなんじゃ? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

二見浦…

うら【浦】
《「裏」と同語源で、外海に対して内側の意》
1 海や湖が湾曲して陸地に入り込んだ所。入り江。
2 海辺。浜。



二見の海岸は一般に『二見浦』と呼ばれますな
ふたみがうら、とか


あっ、JRの駅は『二見浦』と書いて『ふたみのうら』です
『ふたみがうら』ではないんです


さてさて


二見の海岸は弓状に湾曲しておりまして
興玉さんからぐるっと見ると
西(左)のほうへ、ずっと海岸線が続いているのが見えます

おきたまさんから見れば…


このずっと続く松林の風景
なかなかです


距離にして約4kmの海岸線


旅館街から海岸へ出ると
そこはもう松林

もう松林


白い建物は二見中学校体育館
その右横の少し松が濃いあたりは
神宮の塩を作る、御塩殿神社


そうそう、二見の海岸は
実は、この御塩殿神社より向こうが
趣があるんです


松林と海…


以上それしかありません

海と松林


これがなんともはや…


ずっと堤防が続いているので
お散歩にはもってこいです


潮風を浴びながら
片道4kmのお散歩


なかなかです


こんな二見の海岸
日本初の海水浴場の一つと認定され(明治25年、1892年)
昭和11年には三重県の名勝地とされてます

名勝二見浦


この石碑はその名勝指定を顕彰して建てられたものみたいですな


昭和十一年一月二十二日三重縣史蹟名勝天然記念物保存顕彰規程ニヨリ指定
と石碑の裏に彫られてます


興玉広場の西端に立っております


んで…


二見浦は今年平成18年7月28日に
国の名勝地に指定されました
http://bunka.nii.ac.jp/jp/region/24.html
(文化庁;文化遺産オンライン)


伊勢湾に望み、白砂の美しい砂浜が続くことから古代より和歌の歌枕として広く知られ、特に中近世以降には大小2つの立岩(夫婦岩)を中心に海神を祀る霊場としても崇敬を集めた鑑賞上の価値の高い自然の景勝地でもある。

国名勝指定理由より



国も認めるいい景色


五十鈴川が海に出る、その河口で海岸線は途切れます
ここから夫婦岩方面を見る景色が
管理人一番のお勧めです

おすすめだよ〜


音無山が海に落ちるところに夫婦岩
その奥には神前岬、答志島、神島…
朝熊山はなだらかな稜線を横たえています


それにここらには砂浜もあります

砂浜〜


遠くに見える夫婦岩(方面)
今は季節柄海苔養殖の『海苔ソダ』が立ってます

遠くに夫婦岩


ここから見える景色…
(クリックして大きくしてくだされ)

夫婦岩方面

答志方面


こういう景色を眺めつつ
弁当なんか食べたら気持ちいいですな


気持ちいいに違いない


絶対気持ちいい






というわけで持参しました


おべんとおべんと


それではいただきます


潮風を感じつつ、地元ぎゅうとらの助六寿司


ぎゅうとらの助六、基本ですな


目の前の景色が食欲を増進させます


う〜ん、うまい


というわけで、あっちゅうまに


ごちそうさま

ごちそうさま〜


弁当はいいけど、きちんとゴミは持ち帰ってね

ゴミは持ち帰ってね
posted by 浜参宮観察隊 at 23:44| Comment(2) | TrackBack(0) | 二見の話題> 勝手に名所・旧跡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月11日

夫婦岩再び大注連縄切断・・・

10月8日


そうあの超大変だった浜参宮の日


また切れちゃいました、夫婦岩の大注連縄


9月の5日に張り替えたばっかりなのにね


(今年は2回目ですな。前回は8月8日に・・・)


(こんときですな→http://hamasanguu.seesaa.net/article/22214030.html


台風でもないのにこの荒れ模様。
大注連縄、どっぷりと浸かってますもん

どっぷり!

わおっどっぷり


(南海上の2個の台風と日本近海の前線上の低気圧がくっついて)


(低気圧が急激に発達した…)


(と気象的にも非常にまれなケースの嵐,だったようですな)


(しかも、大潮の満潮とほぼ重なったし…)


くどいようですが
本当にこれからの時期
ここは大変なんですって!!


「ここは本当に伊勢か!!??」って。


拝殿にも参道にも潮あがりまくりなんです!!

むはっ!


・・・カエルさんも耐えてます

かんばれカエルぅ!


とても無傷では歩けません。しょっぱいんです。


(ウォータースライダーの世界ですな)


(とくに冬場の波風は…)


(♪ひゅるり〜 ひゅるりらら〜)


『越冬ツバメ』の世界です)


興玉さんも完全防備

興玉さん完全防備!


雨戸が閉まってます


おおっと! 灯籠が揺れてる!

えぇっ灯篭が?


どうやら足元が波でえぐられたらしい


危険なんで補強されてます


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引き潮になって
夫婦岩があらわになりました

ありゃりゃりゃりゃ〜


切れた注連縄・・・
ううう、無惨・・・
哀れ・・・


(9月は頑張って替えたのに…@管理人)



翌日10月9日


うってかわって穏やかな秋晴れ


神社の職員さんたちが
干潮の時間をねらって
せっせと注連縄を張り替えております

臨時張替ぇ〜


注連縄は3本は生き残ったけど…


痛みは激しいし
次の張り替え(12月17日ですよ
まで日がありますから…


5本全部張り替えたようですわ


(予備の注連縄はちゃんとあるんです)


臨時の張り替え
連休中ってこともあって
多くの参拝者が見物

いい思い出ですな


これまたいい旅の思い出かな


はい、元のキリリとした夫婦岩になりました

もとどおりぃぃぃ


もう台風も高波も来ませぬよう・・・


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皆さん、荒れ狂う二見浦も必見です!!


あの潮をかぶってこそ、浜参宮なんです!!!


(四郷さん、ばっちりですね)


秋〜冬の二見浦、お待ちしてます


(もういいって??)

2006年10月09日

二見小学校校歌…

さてさて 我らが二見小学校


中学校は新しくなってるけど
この校舎は思い出そのまんまです

二見小学校


さて二見出身のみなさん
(ってめっちゃ一部の人・・・?)
覚えてます?小学校の校歌


これです これです

二見小学校校歌


さて クイズです
この作詞は一体誰のもの?


ちなみにわてらの学年ときは
「作詞 不明」となってた記憶が

でもキチンといらっしゃるのですね
この歌の作者・・・


:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


♪い〜すずがわぁ〜 
 き〜よきながれのすえくみてぇ〜 
 こころをあ〜らえ
 あ〜きつし〜ま〜ぁび〜ぃとぉぉ

♪さ〜しのぼるぅ〜
 あさひのごとくさわやかにぃ〜
 もぉ〜たまほしきは
 こ〜ころな〜りぃけぇりぃぃ〜


こんな感じでしたな


なんかぜんぜん意味分からん!と思いながらも
この校歌を歌ったんじゃないでしょうか?



もたまてなんじゃぁ?おたま…?



なんて思っておりました


歌詞の意味は分からんけど
短かったので,おっけい!
そんな校歌でしたな


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この校歌の歌詞
見てのとおり和歌の五・七・五・七・七


漢字を当てはめてみましょう


(一番)五十鈴川 清き流れのすえ汲みて 心を洗え秋津島人
(二番)さし昇る 朝日の如く爽かに 有(も)たまほしきは 心なりけり


ということになっております


意味としては…


(一番)五十鈴川の澄んだ流れの水を汲んで心を洗いましょう,日本の人々よ
(二番)空高く昇っていく朝日のように,いつもすがすがしく,明るくさわやかな心を持ちたいものです


となるのかな(一番特に)?


(二番の意味はコピペしました↓)

参考:明治神宮ホームページ
http://www.meijijingu.or.jp/intro/omi/17.htm


そうなんです
二見小学校の校歌の歌詞は


明治天皇の御製(歌)だったのです



特に一番は五十鈴川で禊をするとき
3回唱える歌なんだそうで…



●一番は google でちょっと引っ掛けてみました



(しかし,校歌作成時の版権どうなってんだろ…?)


(とある記録では、校歌が出来たのは大正7年だそうで…)

posted by 浜参宮観察隊 at 13:14| Comment(4) | TrackBack(1) | 二見の話題> ほっほ〜、な小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本日の浜参宮

いやいやいや〜
久しぶりに浜参宮ネタです


今頃何を…
とおっしゃらない、おっしゃらない


伊勢神宮はもうすぐ神嘗祭です


その年の新穀の初穂を
神さまにささげ
一年の稔りを感謝するお祭りです


その初穂曳が
15日 陸曳
16日 川曳でおこなわれます


そうです、初穂曳きの浜参宮 です


●・●・●・●・●・●・●・●


初穂曳の浜参宮がおこなわれると聞いて
やってきました興玉神社


鳥居前には四郷法被の人々が

四郷法被!


(内宮初穂曳きは、宇治、四郷、古市、二見、大湊の5地区が持ち回り〜)


(今年は四郷地区が担当なんです)


青空ですが 海が荒れ狂っております・・・


とんでもないことになってます

波が…

とんでもないことにに…

なっているぅぅぅ!!!


海のそばの神社さんて
大変だわ


波しぶきで潮まみれ


(風強く波の荒いときの興玉さんは、ほんまえらいことです)


(ぜひ北風強い冬場にお越しを…)


この拝殿までみなさん
来れるのかしら・・・


心配してましたが
ようやく出発

ほなら出発〜


四郷のみなさん
60名近くお見えです

四郷のみなさん


走ってます
そんだけ水しぶきがえらいことなんです

しぶきがぁぁぁ


(ほんまですよ)


(ぜひ冬場の北風びゅーびゅーなときに…)


今日は拝殿前の扉は
閉じております
開けてらんないのです

あけられん!


(いやほんま、それくらいすごいんですって風の強いときは)


(だから、ぜひ冬場の…)


(もういい?)


(失礼しましたぁ)


そんな中
無垢塩草と
興玉の舞により
無事 初穂曳の浜参宮を
すまされました

お祓いお祓い!

これ興玉の舞ですわ


懐かしいですね
この丸大マーク

丸大マーク

楠部の丸大マーク→http://hamasanguu.seesaa.net/article/16309887.html


みなさんこのあと
10時に浦田橋集合とか


川の掃除をするようです


ごくろうさまでございます
posted by 浜参宮観察隊 at 01:38| Comment(6) | TrackBack(0) | 一年次お木曳き浜参宮> 本日の浜参宮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

冬桜の植樹…

数年前から
サンアリーナ前の広場に
コツコツ冬桜を植える
活動をしてる方が
いらっしゃいます


今日10月8日がその植樹の日だそうで


広場にはスタッフはじめ
たくさんの家族連れが


おやっ
宇宙飛行士の秋山さん!!!
ではありませんか

秋山さ〜ん!


(覚えていますか?日本で初めて宇宙に行った方です)


(しかもNASAではなく、TBS出資で…)


目の不自由な方の植樹を
スコップで手伝ってくれてます


このちびっ子はお水やりすぎで
洪水だ・・・

洪水だよ!


これは前に植えた冬桜
枝を広げ葉っぱをつけて
生長しております

冬桜…


このあたり一帯が冬桜に
彩られる日が楽しみですね


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スタッフからいただいた袋に
こんなにかわいいクッキーが
はいってました

クッキー!



posted by 浜参宮観察隊 at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 伊勢の話題> 伊勢歳時記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

二見町民体育祭!!

秋晴れの日曜日


合併して初めての
町民体育祭が本日
おこなわれました
(去年11月でしたねぇ、合併)

二見町民運動会!


グランドには地区別に
老いも若きも大集合

老いも若きも!


そして最初は 朝ごはん競争です


その名も 「朝食はいかが」


パンだけじゃなくて

牛乳もバナナもついてる

朝イチバンのプログラム

朝飯〜!!


パンをくわえるのが
難易度★★★です


そして見よ
この真剣な走り

真剣!!


みんなの声援受けて
がんばってゴールです


●・●・●・●・●・●・●


そうそう
聞いたところによりますと
この運動会
合併により
いずれなくなってしまうとか


バランスらしいです、
伊勢市全体としての…


それはマズイ


みんなこんなに
楽しみにしてるのに


有志でやることになっても
運動会続けていきたいですね
posted by 浜参宮観察隊 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> 素描/秋・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月07日

十五夜お月様@外宮

朝の雨はあがり
久しぶりの青い空でした

さてさて
本日10月6日は
今年の中秋の名月でございます

幟はためく
夜の外宮へ

幟はためく夜の外宮


勾玉池前です
たくさんの人がおみえです

勾玉池前


風流な観月会

雨天で中止と
聞いてましたが

雅楽だけ外の舞台で
お披露目のようです

見事なまでのお月さんです
うっとりしてしまいますな

月見てうっとり


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この日は南海上の台風に刺激された秋雨前線の影響で

昼前まで雨,午後遅くまで曇ってましたな

『中秋の名月』は…

と思っていた所,夕方劇的に晴れてきて

雨と風に洗われたすんだ空気の元

きれいなきれいな十五夜の月が

多少走る雲の中

まさに銀色に光っていましたな

おぼろ月夜…,とてもきれいでした
posted by 浜参宮観察隊 at 20:01| Comment(1) | TrackBack(0) | 伊勢の話題> 伊勢神宮点描 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

ついたち,といえば…

さてさて今日は10月1日 日曜日


そして伊勢の風習 朔日参りの朔日餅
今月は大人気の栗餅と聞いて
ちょっと早起きしてみました


5時過ぎに内宮前へ
この列 浦田橋です
赤福本店から続いてます

並んでる…


ひたすらひたすら

並ぶこと約90分

ようやく新橋まで
やってきました
雨が降っても
大にぎわいです

やっとこさ…

もうすこしぃ


朔日粥のすし久さんも
裏手にまわってこんな行列

行列のできる街・伊勢…


やっと手にした栗餅です
美味

うまっ!



posted by 浜参宮観察隊 at 16:54| Comment(8) | TrackBack(0) | 伊勢の話題> ついたちといえば… | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

古本屋で…

八枚組の二見興玉神社絵葉書を
河崎の古本屋ぽらんで購入

掘り出し物が結構ありますよ
戦前のものです

中身の葉書は…

次回紹介しますー

えはがき
posted by 浜参宮観察隊 at 09:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 二見の話題> ほっほ〜、な小ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする