そう、一日神領民さんたちが通っていた竜宮浜からのあの参道
この裏参道にひっそりと?咲く「ハマボウ」の木があります
ハマボウとは・・
アオイ科、黄色い花で木槿に似ているため
「黄槿」の漢字が当てられています
和製ハイビスカスって感じ?
三重県内でも「ハマボウの群生地」なる所が数カ所あります
この7月中旬〜8月中旬が見頃だとか
この興玉神社の「ハマボウ」にはちょっとした歴史があるんです
まぁ聞いて下さいな
今では3メートル近くにまで成長したハマボウさん
約20年前に県内のあるお方から奉納されました
このお方は太平洋戦争に従軍され
一緒に戦った戦友たちのために
慰霊の意味を込めてハマボウの鉢植を育て
あちこちに配っておいでだそうです
ハマボウって川など水が流れる所にも咲く花?だから
川を伝って海へと流れる
そうすることで海で撃沈された戦友たちの慰めになれば…
という想いがあるんだとか
それがなんでまた興玉さんに??
これがまたいい話があるんです
このお方、戦地で「九死に一生」を得て帰ってこられました
中国大陸方面にて攻撃中、鉄帽に銃撃を受け倒れました
周囲が戦死を確信したにもかかわらず
本人さんは数分後に目を覚ましましたとか…
なぜに??
弾丸は星章の下で止まり
鉄帽覆の中に止まっていたとのこと
その星章の裏にはなんと!!
興玉さんの『無事カエル御守』が入っていたそうな
星章
旧日本陸軍の軍用ヘルメットは布製のカバーで覆われてそのカバーの上、ヘルメットの前頭部に星のマークが縫い付けられていたそうです
陶器製で2センチくらいものだったとか
この興玉さんの御守カエル
『無事カエル』ように祈願して頂いたものだったそう
こうして興玉さんに強い御加護を感じ
ハマボウさんの奉納に繋がったのです
近年では、ハマボウさんが育ち始める春
そう5月の大注連縄張神事の際に
鉢植を興玉さんに奉納し
参拝者に配ってもらっているそうです
二見から旅立ったハマボウさん
今年も全国のあちこちで花を咲かせているのでしょうか??
ちなみに・・・神社のハマボウさん
また蕾はあるみたいだからも少し咲くみたい??
ちょっと旬が過ぎた小ネタとなりました…